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職種別:職務経歴書の書き方
ITエンジニア職関連の職務経歴書の書き方を解説します。
(ITエンジニア)
20xx年xx月xx日現在
氏名:◯◯ ◯◯
■職務要約
※「どのような業種に在籍している(きた)のか」「どのようなプロジェクトに従事されてきたのか」「プロジェクト内でのポジション並びにミッション」、さらに「エンジニアとして取り組んでいること」「現在の役職」といった点を意識して要約して記載すればわかりやすい内容となります。
例)〇〇株式会社に入社して10年、主に製造業の業務系のシステム開発導入支援に従事してきました。プログラマーとしてキャリアをスタートし、プロジェクトリーダーとして経験を積んだ後に、現在ではプロジェクトマネージャーとしてシステムの提案からプロジェクトの管理(進行管理、要員調達、顧客折衝、リスク管理等)に従事しています。また、新入社員の教育担当として後進の育成にも積極的に取り組んでいます。
■職務経歴
※在籍期間のみでなく、「事業内容」「資本金」「売上高」「従業員数」を記載します。
※役職があれば記載してください。
20xx年4月 ○○○○株式会社入社
(事業内容:システムインテグレーター 従業員数:2000名 資本金;1億円(20xx年))
20xx年7月 システム開発部1課に配属
20xx年4月 システム開発部2課に異動
20xx年4月 主任に昇格
■開発経歴
期間 |
業務内容 |
環境/ツール |
役割/規模 |
19xx年xx月~20xx年xx月
|
化学メーカー向け工程管理システム開発 |
【OS】 |
チームメンバー |
20xx年xx月~20xx年xx月
|
製造業向けワークフローシステム開発 |
【OS】 |
プロジェクトリーダー |
20xx年xx月~20xx年xx月
|
医療機器メーカー向け新サービス(IoT)企画開発支援 |
【OS】 |
プロジェクトマネージャー |
20xx年xx月~20xx年xx月
|
大手食品メーカー向けOfficeマイグレーション |
【OS】 |
プロジェクトマネージャー |
※業務内容をプロジェクト単位で、「ユーザー企業名(具体的な社名を書きにくい場合は企業の業種を記入)」「期間」「業務内容」(プロジェクト概要、規模も含む)「開発環境」「役割(ポジション)」といった項目で表形式にまとめるのがよいでしょう。特に業務内容についてはできる限り詳しく記載しましょう
■活かせる経験・知識・技術
※開発経験のみならず、プロジェクトマネジメントの経験者が在籍していることで即戦力となり案件受注がしやすく、会社の業績向上にダイレクトに反映します。そのため転職市場においても企業からの評価が非常に高い経験です。
※得意分野や使用可能な開発ツールや言語、ソフトを記載しどの作業段階まで関与できるか明記します。
・プロジェクトマネジメント経験
・製造業の業務系アプリケーションの開発・構築経験
・システム提案及びプレゼンテーション経験
・グループウェア(特にNotes)に関する知識
■資格
ITエンジニアは実力を体系的にアピールするために資格が必要不可欠となります。企業によってはIT資格を保有しているかどうかを書類選考の評価基準にしています。エンジニアとしての姿勢、意欲を確認するためでもあります。評価される資格の分類はとして、大きく3つに分かれます。
①国家資格
②ベンダー資格
③その他(システム開発において役に立つ関連資格)
国家資格は国が定めている資格で信頼度が高いため、企業からも評価ポイントのひとつの基準としています。
例えば「基本情報処理技術者」「情報処理技術者」「PMP」など。/
次にベンダー資格について、ベンダー資格はコンピューターやソフトウェア、ネットワークのメーカーなどが認定する民間資格です。民間資格ではあるものの、取得するためには時間も経済的にも費やす必要があるため企業から高く評価されます。数多く導入されているメーカーの資格を保有していると評価はさらに上がり、保有者へ資格手当を支給している企業もあります。
例えば「Oracle Master」「SAP認定コンサルタント」「シスコシステムズ技術者認定」「マイクロソフト認定プロフェッショナル」など
当然のことながらより上位の資格を取得した方が評価されます。Oracle Masterであれば、SilverよりもPlatinumが、
シスコ技術者認定であればCCNAよりもCCIEが評価されますので取得する機会があれば是非チャレンジして下さい。
最後に「IT以外の資格で評価される資格」について、現在ITエンジニアは「技術力+業務知識やビジネスで必要なスキル」を持っていると非常に評価されます。
具体的な資格を挙げてみると、例えば簿記2級以上の知識を持ち資格を保有していれば特に会計周りのシステムを導入する時に役に立ちますし、ビジネスで使用できる一定以上の英語力、TOEICで言うと650点以上のスコアをお持ちの方であれば、グローバル企業や外資系企業のシステム構築に重宝されます。
・基本情報処理技術者(20xx年xx月)
・IBMロータス認定スペシャリスト(Notes/Domino)(20xx年xx月)
・情報処理スペシャリスト(20xx年xx月)
・TOEIC 630点(20xx年xx月)
■自己PR
※企業の募集ポジションによって内容を変えた方がよいでしょう。(システムコンサルタント、アプリケーション開発、PL/PM、マーケティング、セールスエンジニア、社内SEなど)応募するポジションによって自ら合致する経験やスキルをアピールし、応募企業に貢献できることが担当者に理解できるようにしてください。下記は「プロジェクトマネージャー」に応募したと想定した自己PRとなります。もし経験が浅い分野での転職を希望されている場合は、そのために取り組んでいることや意欲も記述してください。
例)プロジェクトを円滑に進めることを得意としております。プロジェクトを成功させるためには、ステークホルダーやプロジェクトメンバーと密接なコミュニケーションを取ることが必要です。そのために自身の強みである主体性を前面に出しつつ、周囲と協調性を保ちながら業務に取り組むことを常に心がけています。コミュニケーションを密接にとることにより、たとえ問題が発生したプロジェクトでも顧客から理解いただきメンバーが一致団結して解決することもできました。今後はより大規模なプロジェクトを経験できるフィールドで自身のスキルを高めると共に、様々な企業に貢献していきたいと考えております。
以上
ITエンジニア職の職務経歴書の作成ポイントは、①プロジェクト②業務工程(役割)③テクニカルスキル
この3点を押さえて職務経歴書を作成してください。
①プロジェクトが「どのようなクライアントに対して」「どのような目的で」「どのような規模(期間、人数)」なのか、さらにその中で「どのようなポジション(メンバー?PL?PM?)で業務を行ったのか」が重要です。
②業務工程である「要件定義、詳細設計、開発業務、テスト、サポート」の中でどの業務を経験されているのかも評価する上で必要不可欠です。
③「使用可能な言語やツール、得意分野、保有資格」は当然気になるポイントとなります。
「顧客との折衝」「メンバーの教育」などといったテクニカルスキル以外でのアピールポイントがあれば併せて記載しましょう。