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業界レポート
2024年8月6日に帝国データバンクの調査の元、2023年度の上場企業の平均年収が発表されました。
2023年度の上場企業の平均年収は651.4万円であり、これは過去20年間で最高額です。
最高額を更新した要因としては、人手不足の深刻化が挙げられます。
以前、「2023年人手不足倒産件数が過去最多に!2024年以降は売り手市場に?」の記事でも紹介したように、2023年には人手不足倒産件数が過去最多になる程、人手不足問題は深刻化しています。
そういった背景で、人材を確保するためには賃上げをすることによって待遇を改善するしかなく、上場企業を中心として年収があがったのだと考えられるでしょう。
また、2024年はより人手不足が深刻化し売り手市場になっていくことが予想されるため、上場企業の24年度平均年間給与はさらに上昇するとみられています。
以下は、上場市場6つの平均年間給与をまとめたものです。
上場市場別に平均給与を見ると、「東証プライム」市場が最高額で735.7万円でした。
2年連続で700万円を超えたのは2023年度が初めてであり、東証プライムに続いて「東証グロース」市場が606.4万円と続いています。
その差は130万円以上の開きがあり、東証プライム市場に属する企業の平均給与の高さが窺える結果となっています。
市場区分 | 平均年収(千円) |
東証プライム | 735.7 |
東証グロース | 606.4 |
東証スタンダード | 583.2 |
名証 | 583.0 |
福証 | 522.3 |
札証 | 496.3 |
以下は、業界別に平均年間給与をまとめ、その中から上位10業界を抜粋して紹介しています。
最も平均年間給与の高い「海運業」は1,008万円と、全業界の中で唯一1,000万円を超えました。
集計対象となった全33業界のうち、8割近くの27業界で過去最高額の平均年間給与を更新しました。
業界 | 平均年収(千円) |
海運業 | 10,080 |
証券・商品先物取引業 | 8,616 |
鉱業 | 8,265 |
保険業 | 8,093 |
医薬品 | 7,998 |
石油・石炭製品 | 7,995 |
建設業 | 7,394 |
電気・ガス業 | 7,313 |
その他金融業 | 7,293 |
銀行業 | 7,278 |
確実なことはいえませんが、人手不足問題は今後もさらに拍車がかかって深刻化していくことが予想されますので、2024年度以降も平均年収は上がっていく見込みです。
少しでも高い給与を求めるのであれば、今回紹介した平均年間給与の高い業界をチェックしてみるといいのではないでしょうか。